付記試験勉強6-無権代理-

付記試験まで2ヶ月を切りましたが、一向に合格する自信が湧いてきません。
無権代理の勉強をしました。
無権代理とは、自分が認められた代理権の範囲を超えて、代理で契約をしてしまうことです。
無権代理行為が行われた場合、どうなるかというと、原則として効力は生じません。
そうしないと、何のための代理人制度があるのかわからなくなってしまうからです。

しかし、例外が2つあります。
1つは、本人による追認が行われたこと。
追認とは、無権代理人や相手方に対して、無権代理人がやった契約について効力を所持させますよ!という、本人による意思表示です。
本人が納得していれば、まあいいかって感じ。

2つ目は、表見代理が成立すること。
表見代理とは、相手方に、本人と無権代理人との間に代理権の存在を信じさせる外観を有する事情が認められる場合、本人に対して無権代理行為の効力を生じさせる制度です。
代理権があると信用して、取引を行った相手方が、無権代理で無効ですって話になったら、かわいそうだから、ということが趣旨です。

知財の場合だと、代理人には、通常実施権の許諾しか認められていないにも関わらず、専用実施権の設定を行った場合などが挙げられます。
この時、本人(代理人の依頼者等)が、追認すれば、専用実施権の効力は生じるようになります。
だけど、追認しない場合もあります。
追認しない場合、効力は発生しません。
したがって、専用実施権の設定を受けた相手方は、不利益を受けるわけです。
このような状況における相手方を保護するため、表見代理の制度があります。

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8/19日記
能力担保研修最後の講義。
短い時間に色々と詰め込みすぎの研修でした。研修で学ぶ知識より、講師が直面した実務上の問題や訴訟に勝つための戦略を聞いてる方が勉強になったように思う。あとは試験対策ゼミが2回。
機関車トーマスの映画を二本見た。
それぞれ、スティーブンとヒロが出てくる映画だ。
蒸気機関ができる前の鉄道は、馬が引いてたらしい。

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豆腐を探して見た

先日の「豆腐の公報を見てみた」の記事で紹介した豆腐に関する3つの公報のうち、1つ商品化されていそうな豆腐があったので、調べて見ました。
そしたら、多分これかな?って商品を見つけました。

3つの公報のうち、商品化されていそうな豆腐の公報はこれ「特開2014-042489号公報」
商品化されていそうだと思った理由は、新規性喪失の例外(30条)の適用を受けていたため。
出願前にラジオ?か何かで紹介されたことがあるようで、そこまでやってるなら。。と思ったから。
さらに、出願人が企業であり、調べやすかったということも理由の1つである。

で、見つけた豆腐がこちら。
http://ams-white.com/hagukumi.html

出願人が、発明した企業と同じであることと、乳酸球菌BIO株が使われていることと、整腸・美肌効果があること、豆腐であること、4点揃っていたので、多分これかなぁと思いました。

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8/18日記
米国特許出願、他人の出願、他人のOA対応後を引き継いでのFinalOA対応。
112条(a)で拒絶。しかも、サポートなし。なんでこんな補正したんだよ・・・って感じ。
子供は、日に日にいろいろなことを覚えていく。
ついに、ゴードン(機関車トーマスのキャラクタ)を認識できるようになったみたいだ。
テレビに出てきた某有名芸能人を指差しながら「パパいた」とか言ってる。

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豆腐の公報を見てみた

少し前まで偽装豆腐について話題になっていました。
私のSNSのタイムラインでも、安全だとか、個人の自由だとか、いろいろな言葉が流れていました。
偽装とかそういうことにはあまり興味はなかったのですが、そもそも「豆腐」って発明だよな。
と、脳裏をよぎったので、簡単に検索してみました。
弁理士にとって、「豆腐」とは、食品であると同時に、発明なのです。

J-PlatPatで「豆腐」で検索すると2136件でした。
2136件をみて見ると、「豆腐」以外のものが圧倒的に多かったです。
身近な食品の割に少ない?
とはいえ、食品の発明って扱ったことないから、規模感がわからなかったです。

リストを上から見ていって、一番最初に出て来た「豆腐」が特開2014-042489でした。
請求項1の第1文を抜き出して見ました。
「ヒト由来の乳酸球菌BIO株の加熱処理菌体を含む粉体を含有する豆腐であって、…」
ヒト由来ということは体にいいんでしょうか?
請求項1では、期待される効果が読み取れませんでした。
そこで、明細書の方を読み進めていくと、わかりました。
整腸・肌荒れの改善が期待できる豆腐のようです。
実験結果も掲載されていました。
食品の効果の実験は、30日くらい食べ続けて測定するんですね。
すごいな。

そして、見落としていなければ、2番目に出て来た「豆腐」が特開2011-078320でした。
請求項1を抜き出して見ました。
「天然サンゴカルシウムの粉末を含有してなることを特徴とする豆腐。」
短い。。。ってか、世の中には天然サンゴカルシウムという物質があるんだね。
【課題】を読むとカルシウムとマグネシウムをバランスよく摂取できる豆腐みたいです。
そういえば、豆腐の栄養素って、タンパク質くらいしか考えたことがなかった。
そして、先行技術としていろんな豆腐が紹介されていました。
中でも気になったのが、段落0006の「真珠の粉末を含有した豆腐」です。
高級感あふれるこの真珠を含有した豆腐の公報は特開2003-189814号公報だそうです。

早速特開2003-189814号公報を調べて見ました。
請求項1を抜き出して見ました。
「真珠の粉末を含有してなることを特徴とする豆腐。」
天然サンゴカルシウムの請求項と同様、短い。
食品の発明って、短い請求項が多いのかな。。。
明細書段落0006によると、真珠の粉末は、カルシウムが主成分だから、これを豆腐に加えて食べることで、カルシウムが良好に摂取されるようです。

今回見たのは市販されている豆腐の原材料欄ではなく、特許公報です。
そのため、市販の豆腐で、ヒト由来の乳酸菌や、天然サンゴカルシウムや真珠の粉末が使われているかは、わかりません。
ですが、今も新しい豆腐は、より高い栄養価を持って発明として世の中に生まれ続けているようです。

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8月17日日記
嫁の帰りが遅くなるから、子供の迎えに行きました。
夜、1時間くらい寝付けなかったのだが、ストレッチをしたらころっと寝れてしまった。。
豆腐の公報を見て見た

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付記試験勉強4-虚偽表示-

民法では、外観法理と呼ばれる理論が存在するように、外の人からどう見えるか?ということを重要視しているように感じられる。

あまり知財とは関係ない分野だが、知人の社労士が紹介していた不動産の所有権の時効取得なんてものは外観法理に基づく規定の典型的なものの一つだろう。

このような状況とは別に、意図的に作り出された外観であっても、外観法理は機能する。
その中でも虚偽表示という規定は、知財法とも関係がある。

虚偽表示とは、お互いが通じ合って、虚偽の意思表示をすることだ。
簡単にいうと、◯◯したふりをする。という感じだ。
お互いに特許権を譲渡したふりをする。とか、
お互いに実施権を許諾したふりをする。といった感じだ。

当事者同士がしたふりをするだけならいい。
当事者が勝手にふりをし合っていればいいのだから。
ちなみに、このような行為は民法上は原則として無効として規定されている。

だけど、例外もあり、この◯◯したふりを信用した人がいたとしたら、話は変わってくる。
例えば、AとBがお互いに示し合わせて、AからBに特許権を譲渡したふりをしたとする。
ここで、Bが持ってる特許権を譲渡してほしい!というCが現れたらどうだろう。
Bが、実は示し合わせて譲渡されたふりをしただけなんです。と、Cに事情を話せば別だが、そんな説明をすることなく、Cに特許権を譲渡してしまったら?
この場合、特許権は、外観のとおりCのものになってしまう。

これは、AとBによる虚偽表示を信じた人を救済しなければかわいそうであるし、いくらAとBが譲渡したことは、ふりであると主張しても、そもそもそんなことするAとBが悪いのである。
なので、Cより優先して救済されなくてもやむなし。
という、第三者の保護を図ることが趣旨となっています。

なんだか、試験には出しやすそうな規定だなと思います。

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8/15日記
子供が保育園で書いて来た絵を見た。
ドットを打つようになってた。
ウィルキンソンのドライコーラを飲んでみた。
見た目は炭酸水なのに、ほんのりコーラの味がする。

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付記試験勉強3-信義誠実の原則-

知的財産権法では、一条が法目的が規定されている。
例えば、特許法では、「この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もって産業の発達に寄与することを目的とする。」と規定されている。
そして、特許法に関する諸問題で、各条文では解決できない問題が生じた場合、一条の法目的に照らして考える。
民法ではどうか?
一条には基本原則が規定されており、法目的ではなかった。
しかし、各条文では解決できない問題が生じた場合に一条の規定に照らして考える点は同じようだ。

例えば民法一条二項。
これは信義誠実の原則と言われている規定で、相手から期待される信用を裏切ってはいけない。という意味を持つ。
知的財産権法に関する争いであっても、民法の規定により相手に反論することは可能である。
例えば、相手が禁反言に違反するような主張をしてきたような時に、この原則を使って反論することができる。禁反言とは、過去にした自己の主張等を否定するような主張等をしてはいけないとする考え方だ。
具体的には、民法一条二項は、自分たちは、過去に相手が主張した事柄を信用して考えて来たのに、いきなり過去にした主張を否定するような事を言い出すのは何事であるか!と反論するために用いられる。

結構、実務的には重要な規定らしいのだけど、試験的にはどうなんだろう。。。問いにくい気がする。

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8/14日記
お盆休みで、通勤電車はガラガラでしたが、勤務先最寄り駅の東京駅は観光客で行きも帰りも激混み。
最近、帰りが遅いので夜は子供に会えていない気がする。
子供は二語喋れるようになり賢くなってきた。
だけど、虫(クモとかセミ)を怖がるようにもなってきた。

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内外案件から見る英語の難しさ

転職して一年経ち、内外案件が増えてきています。
内外案件とは国内で出願した特許を、外国にも出願する案件です。
日本に出願した明細書を英語に翻訳して出願することが多いです。
翻訳は外注に頼むのだけど、そのチェックが必要になります。
なぜなら、全然違う技術として解釈されうる翻訳文になってることがあるから。
特に動詞。
例えば、selectという動詞。
これは、「選択する」という意味で日本では使われる。
だけど、selectは、いくつかの選択肢から選ぶ時に使われる動詞であり、範囲を選択する場合とかには使われないのが一般的のようだ。
日本語ではその辺の区別はない。
ちなみに、範囲を選択する場合にはdefineを使うらしい。
このselectは、簡単な例だ。
こんな風に、動詞に何を使うかが物凄く難しいし、日本語で考えると、翻訳間違いに気がつかないこともある。
この辺の感覚を身につけるにはサイエンス系の外書を読むと良いよ!ってアドバイスをもらったので、付記試験の後に読み始めることにしようと思ってる。

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<日記>
フロレスタのウナギドーナツ食べた。
うちの子用買ったのだけど、チョコのないところだけ食べて、残りは僕にくれた。好きなものはクレクレ騒ぐのに、苦手なものは、なんでもくれる。
子供が二語しゃべれるようになってることに気がついた。
わんわんいた。など、〇〇いた。と指差して教えてくれる。

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2017年弁理士短答式試験解説 特許法第3問

特許法の3問目は補正でした。
補正の問題は、無効理由・拒絶理由と絡む問題が多く、細かい知識が求められます。
いろいろな問題にあたり、問題慣れしておくとよいと思います。
また、外国語書面出願のようにマイナーな問題が出題されており、過去問だけでは対応できないことがあります。
何度か条文を通読して、マイナーな問題にも対応できるようにしておきましょう。

試験問題及び解答は特許庁ホームページに掲載されていますので、そちらを参照してください。
試験問題@特許庁ホームページ

(イ)〇
分割に係る新たな特許出願に対して、拒絶理由通知とともに50条の2に規定する通知がされていない場合、
その拒絶理由通知に対する補正は、17条の2第3項及び第4項に関する制限が課せられます。
したがって、問題文に記載される「最初に添付した明細書~」は、17条の2第3項に関する制限です。
この制限を守って補正をしたとしても、17条の2第4項(いわゆるシフト補正)に該当する補正を行った場合、補正は認められません。

(ロ)×
外国語書面出願において、翻訳文に記載されていない事項を、明細書に追加する補正は、誤訳訂正書の提出が必要です。
誤訳訂正書を提出することなく、翻訳文に記載されていない事項を明細書に追加する補正は、新規事項の追加として、拒絶理由が通知されることがあります。
誤訳訂正書の提出の要件を満たしていないものとして通知されるものではありません。

(ハ)〇
17条の2の第5項に基づく補正違反は、無効理由ではありません。
これは、審査の迅速化等を目的として課された補正要件であるため、無効理由としなければならないほどの瑕疵ではないと、考えられているためです。

(二)〇
第2回目の拒絶理由通知は、必ずしも最後の拒絶理由通知とは限りません。
例えば、第2回目の拒絶理由通知に第1回目の拒絶理由通知後に新しく見つかった拒絶理由が含まれる場合は、最後の拒絶理由通知ではありません。
このような場合、補正の制限として17条の2第5項は課せられません。
したがって、第2回目の拒絶理由通知に対してした補正が、17条の2第5項を目的とするものでなくても、そのことを理由として却下されません。

(ホ)×
出願公開の請求がなされた場合、出願が取り下げられたとしても出願公開はされます。
出願人の意思表示を尊重するためであり、公開を中止することがそもそも間に合わないこともあるからです。

なお、考え方及び根拠条文は自己流であり、必ずしも模範的な解説とは限りません。

参考文献
・特許法
・青本第19版

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<自分の日記>
ストライダー組み立て
能力担保研修第9回

子供の手足口病の発疹がひどくなってきた。
物を食べると泣き出す。大好きなバナナであっても、食べると泣き、ヨーグルトくらいしか食べることができない。

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