著作者人格権は譲渡できないことを知っておいた方が良い

著作財産権とは、いわゆる著作権である。
著作物を創作すると同時に発生し、他人に譲渡したりできる。
著作財産権って、これだけあるよ!とまとめた記事はこちら。
2016年6月19日時点では、記事不足のため未完成だが。。。
これだけある!著作権の種類

これによく似た権利として、著作者人格権という権利がある。
これも著作財産権と同じように、創作すると同時に発生する。
しかし、著作権のように他人に譲渡することはできない。
なぜなら、著作者人格権は、著作者の著作物に対する思い入れを保護する権利だからだ(一般的には、人格的利益を保護するため。と言われている)。
著作者が死ぬまで、著作者に帰属し、死ぬと消滅する(これを一身専属性という。)。
契約書を見ると、「著作権は全て当社に譲渡するものとする。」などの文言が書かれることがあるが、実はこの著作者人格権は譲渡できない(著59条)。
なので、上述のような契約を結んでも、著作者人格権は著作者に残る。
ただ、「著作者は、著作者人格権を行使しない。」などが契約書に記載されることもあるかもしれない。

この著作者人格権とは、3つの権利の総称である。
①公表権(著18条)
ざっくり言うと、公表されていない著作物を公表する権利である。
なので、勝手に第三者が未公表の著作物を公開などすると、公表権の侵害となる。
しかし、著作権を譲渡などすると、公表に同意したものと推定される規定もある。
せっかく著作権の譲渡を受けたのに、自由に権利を行使できないと意味がないからである。

②氏名表示権(著19条)
ざっくり言うと、著作物を公表などするときに、自己の氏名(著作者名)などを掲載するか決めることができる権利である。
なので、勝手に第三者が著作者名を表示せずに公表などすると、氏名表示権の侵害になる場合がある。
カラオケなどで、タイトルと同時に作詩・作曲者名が表示されるのは、この氏名表示権によるものと思われる。
しかし、一定の場合には、著作者名の表示を省略できる場合もある。

③同一性保持権(著20条)
ざっくり言うと、著作物の意に沿わない改変を認めない権利である。この権利は著作者が有する。
なので、勝手に第三者が、著作物を変更すると、同一性保持権の侵害となる場合がある。
しかし、プログラムをより効果的に使用するために必要な改変などは認められる場合もある。具体的にはバグフィクスのようなアッップデートとか。
ちなみに、同一性保持権に関しては、過去に記事を書いたことがある。
勝手に人の著作物を変えてはいけない話

繰り返すが、これらの権利は、他人に譲渡することはできない。
著作権を全て譲渡したとしても、死ぬまで手元に残るよ。

 

カテゴリー: 著作権 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です