意匠権と特許権が抵触した場合の調整

意匠は、物品の形状などであって、視覚を通じて美感を起こさせるものをいいます。
発明は、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なものを言います。
ごくたまに、意匠にも発明にもなりうるようなものが出てきます。
例えば、こんなのです。
カゴを重ねたときに、重ねたカゴを取り出しやすいようにツメをつけたカゴです。
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これは、発明でしょうか?意匠でしょうか?
重ねたカゴを取り出しやすいという点は、技術的思想の創作です。
一方で、ツメをつけることでカッコよくしたと考えれば、物品の形状などであって、視覚を通じて美感を起こさせるものになります。
この場合、特許権及び意匠権のどちらでも権利を取ることができます。
しかし、いずれの権利も独占排他権です。
いずれの権利も発生した場合、両権利は抵触していると言います。

もし、甲さんが特許権、乙さんが意匠権で権利を取得した場合、両者がこのカゴを製造・販売できるのでしょうか?
このような事態が発生した時のために、特許法や意匠法では調整規定が定められています。
特許法では72条、意匠法では26条です。
簡単に言うと、後の日に出願した方が、製造販売することができない旨が規定されています。
こうして、独占排他権を有する人が複数存在しないように調整しています。
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