顧客に提案できる弁理士を目指している

顧客の言うことに忠実に働く弁理士もいる。
だけど、顧客の言うことに基づいて、もっと有利な手段が提案できる弁理士を目指している。

今日、みかんを食べていたら、みかんの袋に入っていたタグに意匠登録第N号と書いてあった。
「意匠登録だと!?これは商標の間違いじゃないのか?」と思った。
意匠公報を確認すると、確かに意匠登録されていた。
しかし意匠にかかる物品は「箱」であり、タグではない。すなわち、タグに全然的外れなことを書いてるのだ。
さらに、すでに保護期間が満了しており、意匠権は消滅していた。
同時に、商標登録出願がされているか否かも確認してみたが、登録されていなかった。

当時、意匠登録出願をした弁理士は、何を想定されて出願をしたんだろう。
意匠権は創作物を保護対象とするのに対して、商標権は業務上の信用を保護対象とする。
意匠権は保護期間が最大で設定登録から20年。
商標権は更新さえすれば永久に使うことができる。
弁理士であれば、これらの知識を前提とした上で、出願手続きをしたはずだ。
顧客からとにかく意匠権が欲しいと言われたのだろうか、それとも顧客の話から意匠権がベストだと判断されたのだろうか。
当時は事業形態が異なっていたのかもしれない。
だけど、自身の事業を表現する記号を権利化するのに、意匠権だけって選択肢はないだろ。。。

顧客の言う通りにするのは姿勢として正しいかもしれない。
だけど、もっと良い方法があるのであれば、そっちを提案することは絶対に必要だと思う。
例えば、僕なら迷わず、そういう使い方されるなら商標の方がオススメですよ!って提案する。
もしかしたら、提案して却下されるかもしれない。このみかんのタグもそういう事情があったのかもしれない。
だけど、いざ権利行使の段階になった時に、全然権利行使できなくて、弁理士も顧客もどちらも困ると思う。
顧客が何のために知的財産権が欲しくて、それを達成するためにはどうするのが最適な手段か。
それをちゃんと顧客に提案して、選んでもらえるようになりたいと考えながら毎日仕事してる。
これは弁理士に限らず、他の職種でも同じでしょうけどね。

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IT・ビジネス弁理士 たけ
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