訴えるぞ!という脅し文句にビビる必要はない。

訴えるまでの準備はすごく大変。
安易に訴えるぞ!なんて言う人がいても、真に受ける必要はほとんどないと思う。
(真に受ける人はほとんどいないと思うけど・・・)

特定侵害訴訟代理試験の研修の事前課題で訴状を書いた。
訴状とは、特定の事案に基づいて、裁判所に訴えを提起するための書類だ。
書かなければならない事柄が多く、作るのは大変だ。
とはいえ、かつて侵害訴訟関係の仕事をやったことがあり、当時のことを思い出しながら、特に詰まる事なく書き上げることができた。

訴訟といっても弁理士が扱う訴訟は限られる。
今回、訴状で書いた訴訟は特許権侵害訴訟。民事訴訟である。
私人間の紛争を解決するための裁判だ。
侵害訴訟では、原告に何の権利かあって、被告が何をして原告の権利を侵害したのか。
これを訴状に記載しなければならない。
あとは、それを裏付ける証拠も必要だ。
特許権であれば、例えば原簿だ。
被告による侵害に対しても、被告の行為が原告の権利を侵害していることを説明しなければならない。もちろん、証拠も用意する。
一言で言うと、準備が超大変だ。

訴えるぞ!と、脅迫的にこの言葉を使う人は、この準備がどれだけ大変かわかっていない。
そもそも、裁判所に、「よろしく!」と言えば、裁判所が勝手に証拠を集めて判断してくれるわけではないのだ。
全て、当事者間で主張、立証し、裁判官の心証を形成していかなければならない。
例えば、損害賠償金が欲しければ、その金額を、証拠を集めて立証しなければならないのだ。
もしかしたら手間賃の方がかかるかもしれない。
訴えるには、まずそれらをやりきる覚悟が必要なのだ。

だけど、ほとんどの場合、そんな覚悟はないだろう。
多くの人は裁判慣れしていない。
だから、強い口調で言えば、屈するとでも思っているのかもしれない。
だけど、裁判は論理の世界であり、暴力の世界ではない。
本気で訴える気がある原告は、黙って弁護士、弁理士と話をして、警告書なり訴状なりを作る。
言葉で脅かしてくる人間は、本気で訴える気などないだろう。

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警告、訴訟といった少し怖そうなお話も触れることができれば触れたいと思います。
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IT・ビジネス弁理士 たけ
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