上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え

タイトルの本を読んだ。
大学生になる息子に対して、その父親が送った本という設定だ。
本と言っても、その父親が書いたものだ。
本書では、いわゆる日本人が抱える常識というものを5つ定義している。
そして、その5つの常識を抱えたままでは決して幸せにはなれない。
だから、父親は、息子がその常識の枠から出られるように、幸せになれるように、本を通じて伝える。というものだ。

この内容は、先日読んだ、ホリエモンのすべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~と共通するものがある。
ホリエモンは、洗脳と呼んでいたが、この本ではそれを常識と呼んでいる。
しかし、内容としては、こちらの方がわかりやすく、そして身近な例で挙げている。

5つの常識のうち、とても印象的だったものが、「お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ。」だ。
本の中では、以下のような話で説明していた。
大学生になったら、やりたいことはたくさんある。
だけど、将来やりたいことになると、途端になくなってしまう。ということだ。
なぜなら、将来は「お金を稼げることの中からやりたいことを選んでいるからだ」という。
そして、やりたいこととは、時間をかけなければ見つからない。
時間をかけなければ、仕事にならない。
だからこそ、真剣に取り組まなければならないという。

僕は気がついた。
既存の仕事とは、かつて誰かが時間をかけて仕事にしたものだ。
過去の誰かが将来やりたいと思った仕事なのだ。
システムエンジニアであれ、教師であれ、そして弁理士であっても。
過去の誰かとは自分ではないから、既存の仕事、すなわち「お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ。」ことは難しい。
だから、やりたいことがあるなら、今はたとえ仕事でなくても、それをお金をかけてでもやるべきなんだ。
そうすることで、将来仕事になるかもしれない。
だけど仕事にするには、絶対に時間がかかる。
だから、父親は、息子が大学生になり、上京するタイミングで、この話をしたんだと思う。

本書の中では、主人公は大学生になるタイミングでこの常識に関する話を知った。
正直言って羨ましい。
何かを始めるには早いに越したことはないことは確かだからだ。
だけど、就職してからでも、結婚してからでも、不動産を買ってからでも、今を後悔しているなら、やりたいことを始めるべきだろう。
そして、今を後悔しているなら、なおさら「お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ。」ことはやめるべきだ。

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