弁理士漫画ー閃きの番人第2話ー

弁理士会から、弁理士漫画 閃きの番人の続きが公開されました。
ここから読むことができます
最初のクライアントの話が完結します。

先使用権が主題となっているお話でした。
先使用権は、「特許出願に係る発明の内容を知らないで自らその発明をし、特許出願の際現に日本国内においてその発明の実施である事業をしている者等は、その実施等の範囲内において、その特許出願に係る特許権について通常実施権を有する(特許法79条)」という規定です。
通常実施権とは、特許権にかかる発明を実施することができる権利です。
なので、先使用権が認められると、特許権を持っていなくても発明を実施することができます。
この先使用権は、相手が特許出願をしたと言っても、出願よりも前に実施していた者が、後から発生した特許権によって実施が差し止めされるのは酷である。という考えから規定されています。

先使用権が認められる要件である「特許出願の際現に」という点を立証することは中々難しく、漫画中でも結構苦労していました。
実際、特許出願時がかなり過去であることも多く、当時の資料が残ってない場合も多々あったり、担当者が変わっていたり、忘れていたり・・・色々な理由がありえるからです。
今回は先使用権にフォーカスされていますが、実務上は、自己の製品は相手の特許権に含まれていませんと強引に主張したり、相手方の特許権の無効理由を探したりします。
最終判断をするのは当事者ではなく裁判所ですので、裁判所を請求を認めてもらうために弁護士又は弁理士は色々なことを主張していきます。

漫画中では、いきなり先使用権が認められています。
先使用権が認められるか否かは、裁判所の判断となります。
ただ、裁判所のシーンは描写されていませんでした。
これは推測ですが、民事訴訟に発展すると、訴訟代理人として必ず弁護士が必要になるからです。
しかし、弁護士を登場させると読者の関心が弁護士にうつってしまい、弁理士の影が薄くなってしまうため、カットされたのだと思います。

嬉しいことに、この漫画はまだ続くらしいです。
弁理士の仕事で係争関係をネタにした場合、弁護士が万能すぎることもあり、うまく光を当てることが難しいと思いますが、次の話を楽しみにしています。

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2017年12月12日日記
保育園に子供を迎えにいきました。
保育園に着くと、子供と仲のいい友達(2歳)がお父さんと一緒に帰る所でした。
僕は、子供を連れて外に出ると、その子がお父さんといました。
どうやら、うちの子と一緒に帰るために待ってたらしい(かわいい!)。
3人で仲良く手を繋いで仲良く帰りました。
(僕は手を繋いでもらえませんでした。)

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