コインチェック社の不正アクセス事件は銀行強盗と同じだ(#12)

1/26の帰り道、XEMの相場が90円を切っていた。
買い時だと思い、購入を試みたのだが、買うことができなかった。
なんでだろう?調べてみると、僕が使っていたCoincheckがハッキングされて、約5億XEMが盗まれたという。
このとき、ウォレットに移動させていなかったことを後悔した。
ウォレットに移動させていれば、コインチェック社がどうなろうと影響はないからだ。

コインチェック社の発表によると、盗まれたのはXEMという仮想通貨だけ。
他の通貨は無事ということだ。一番持っていたXRPは無事ということで、少し安心した。
まあ、コインチェック社が倒産する可能性を考慮すると、完全に安心できるわけでもない。
今日、コインチェック社からXEMが盗まれたことによる補填の連絡が届いた。
1XEMあたり約88円。
安い。。。少し赤字だ。というのが正直な感想だが、0になるよりはるかにましだ。

色々と調べていき、今回の事件がどんな感じのものだったのか、下図のように整理してみた。

そもそもコインチェック社とは、色々な仮想通貨を仕入れて、顧客に売る商売をしている。
そのときの手数料で利益を上げる会社だ。
なので、購入者は100XEMを買いたいと思ったら、コインチェック社に100XEMを買う申告と、100XEM相当のお金を支払うことになる(図①)。
1XEMあたりが88円だとすると、100XEM買うには8800円+手数料だ。
この100XEMというは、最初はコインチェック社が管理する口座に記帳される(図②)。
購入者は100XEMを売りたければ、その旨をコインチェック社に申告すれば、その時の相場に応じて日本円に換金される。
例えば、1XEMあたりが200円だとすると、100XEM売ると、20000円-手数料となる。
これが基本的なコインチェック社のビジネスだ。

この仮想通貨だが、データなので色々なところに送信(送金)することができる。
そのため、今回の事件ではクラッカーがコインチェック社に不正アクセスし、5億XEMを社外に送信した(送金した)(図の③)。
この仮想通貨は無限にあるわけではない。有限個のデータとして管理されている。
そのため、約5億XEMが社外に送信された場合、社内にXEMが残っていない状態になる。
コインチェック社はXEMを使ったビジネスができなくなるのだ(図の④)。
XEMを売ることもできないし、購入者はXEMをどこかに送ることも、他の通貨にかえることもできなくなる。
なぜなら、媒体となるXEMがコインチェック社内に残っていないから。
ただ、記帳自体はそのまま残っている(図の⑤)。
窮地のコインチェック社は、もう5億XEMも持っていない(たぶん)。
そこで、各顧客に対して、XEMの代わりに日本円で補填をすることに決定した(図の⑥)。
強制的な利確である。

ここまでが一連の流れ。
色々な有識者がコメントしているが、一言でいうと「銀行強盗」だ。
正直な、こんなに早く身近に事件が起こるとは思っていなかった。
ウォレットは英語の文献が多いし、仕事が忙しいことにかまけて調べていなかった。
XRPは無事だったとはいえ、これからも本当に安全かはわからない。倒産の可能性もあるし。
これからは、仮想通貨はウォレットに移動させていく必要があると感じた。

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2018年1月27日
弁理士仲間の家で宅飲み。
勉強用の個室があるのは羨ましい。

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